親子で楽しむ宝満山 | ||||
宝満山(ほうまんさん) 829m 福岡 | ||||
「山に行ってみようか?」何気なく息子に問うてみた。「うん、いいよ。」「えっ!?」いきなり予想もしなかった返事が返ってきた。多分今までの山歩きで相当懲りているはずなのに、思いもしない返事だ。こうなりゃ、気が変わらないうちにさっさと山へ繰り出すぞ〜。 | 2001年12月10日 |
いざゆかん、宝満山へ!! |
亀岩発見!! |
あ〜、疲れたよぉ〜 |
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疲れもピークの百段ガンギ |
岩を登って疲れを解消だ〜 |
やっと着いた山頂で食べるうどんの味は格別!! |
元気があったのは最初だけだった。宝満山へのルートを正面登山口にしたのもよくなかったのかもしれない。山に行くからには山頂に立ってくれればこれほど嬉しいことはない。しかし、無理矢理引っ張って登ってもイヤな思い出が残るだけだ。息子の体調と気分を観察しつつ、時間をかけて登っていった。最初は元気良く歩いていたが、すぐに疲れを訴え始める。どうやら息子は疲れ出すとやたらと「あと何分で着くう??」とか、「あと何メートルう??」と尋ねるのがクセらしい。しきりに問うてくる。「あともうちょっと」とかあいまいな返答はかえって墓穴を掘りそうな雰囲気だ。息子の気をそらすために、今まで登ってきた登山道を振り返って「ほ〜ら、こんなに登ってきたぞ〜」とか登山道から見える景色を眺めたり、好物の??どんぐりを捜したりと気分をそらしながらじっくり登っていった。すれ違う人が元気つけてくれるが、返事するのもやっとの状態だ。 正面登山口ははっきり言ってきつい。ほとんどが石段の連続だ。しかも歩幅が大人向きのため子供には辛いのだ。当初予定した時間にも余裕が少なくなってきた。このまま途中でリタイアするか・・・。しかしながら何とか七合目までたどり着いた。「もう少しやけど登るか?」「うん・・・」先ほどまで帰るとか言ってたのだが、彼なりに決心したらしい。「よっしゃ、ほれ、子供は子供道をいけ〜。」石段の脇のなるべく段差のないところを子供道と呼んで歩かせた。岩場はわざと岩を這わせた。子供は単調な道が嫌いなのだ。適度に変化があるほうが楽しい。「ほら、冒険しなさい。」喜んで岩を這い上がる。疲れに意識をとらわれないように適度に変化をつけつつ歩いていく。そしてもうすぐ山頂だ。 |
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すごっ〜い!!景色がいいよ〜 |
ついに山頂へ立つ。山頂はいつものことながらたくさんの人で賑わっていた。「わあ〜、ぼくいくつ?えらいね〜」たくさんの方が息子の登頂を誉めてくれた。誉められてまんざらでもない様子だ。さっそくコンビ二で買ったうどんをコンロで温めて食べる。温まるまでの間、お菓子を食べる。山に登るので今回は特別にお菓子を二つ買っていいことにしたのだ。(モトクロスごっこの時はひとつ)格別においしそうに息子はお菓子を食べた。そうこうするうちにうどんが出来上がった。アツアツのうどんを親子で食する。最初は卵はいらないと言っていたが、結局卵もいるというのでうどんに落として食べた。ひとしきり食べて満足すると、元気も回復したらしい。さっそく辺りの探検だ。山頂の岩に登ったり、神社にお参りしたりと大忙しだ。一体、さっきの死にそうな疲れはどこへいったのか??岩の上からふもとめがけて親子で「ヤッホー−−−っ」と叫ぶ。仏頂山の方から返事があった・・・。 | |
秋を探しながらのんびり歩いて帰ろうか。 |
きっと忘れない山頂の思い出 |
帰りは楽勝のはず。だったが、既に足はガクガクの息子。私に寄りかかるようにして何とか下山する。下山は女道から下った。途中でまたも大好きなどんぐり拾いだ。葉っぱもたくさん拾い集めた。黄色や黄緑、赤い葉っぱなどなど・・・息子に言わせると秋探しなのだ。つるをワッカにして首飾りにした。たくさんの秋色の葉っぱを首飾りに取り付けてご満悦だ。冬イチゴの実も恐る恐る食べてみた。種がたくさんで酸っぱかった。そして予定より遅れて登山口へたどり着いた。帰りに都久志の湯に立ち寄り帰宅する。 |
●参考コースタイム(あくまでも参考です。各人の条件等により異なることをご承知ください) |
かまど神社 〜 46分 〜 一の鳥居 〜 21分 〜 三合目 〜 73分 〜 山頂 〜 82分 〜 一の鳥居 〜 53分 〜 かまど神社 |
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